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正像末
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頓教毀滅のしるしには
生死の大海きわもなし

(14)正法の時機とおもえども

底下の凡愚となれる身は
清浄真実のこころなし
発菩提心いかがせん

(15)自力聖道の菩提心

こころもことばもおよばれず
常没流転の凡愚は
いかでか発起せしむべき

(16)三恒河沙の諸仏の

出世のみもとにありしとき
大菩提心おこせども
自力かなわで流転せり

(17)像末五濁の世となりて

釈迦の遺教かくれしむ
弥陀の悲願ひろまりて
念仏往生さかりなり

(18)超世無上に摂取し

選択五劫思惟して