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正像末
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(54)聖道門のひとはみな

自力の心をむねとして
他力不思議にいりぬれば
義なきを義とすと信知せり

(55)釈迦の教法ましませど

修すべき有情のなきゆえに
さとりうるもの末法に
一人もあらじとときたまう

(56)三朝浄土の大師等

哀愍摂受したまいて
真実信心すすめしめ
定聚のくらいにいれしめよ

(57)他力の信心うるひとを

うやまいおおきによろこべば
すなわちわが親友ぞと
教主世尊はほめたまう

(58)如来大悲の恩徳は

身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も
ほねをくだきても謝すべし

已上正像末法和讃

五十八首


(1)不了仏智のしるしには

如来の諸智を疑惑して
罪福信じ善本を
たのめば辺地にとまるなり

(2)仏智の不思議をうたがいて

自力の称念このむゆえ
辺地懈慢にとどまりて
仏恩報ずるこころなし

(3)罪福信ずる行者は