巻次 - 661頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 行者のはからいにあらず。もとより不可思議の利益にあずかること、自然のありさまともうすことをしらしむるを、法則とはいうなり。一念信心をうるひとのありさまの自然なることをあらわすを、法則とはもうすなり。 『経』(大経)に「無諸邪聚 及不定聚」というは、「無」は、なしという。「諸」は、よろずのことということばなり。「邪聚」というは、雑行雑修・万善諸行のひと、報土にはなければなりというなり。「及」は、およぶという。「不定聚」は、自力の念仏、疑惑の念仏の人は、報土になしというなり。正定聚の人のみ真実報土にうまるればなり。 この文どもはこれ、一念の証文なり。おもうほどはあらわしもうさず。これにておしはからせたまうべきなり。多念をひがごととおもうまじき事 本願の文に「乃至十念」(同)とちかいたまえり。すでに「十念」とちかいたまえるにてしるべ 紙面画像を印刷 前のページ p661 次のページ 初版p539・540へ このページの先頭に戻る