- あ
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- ゴシック
- 明朝
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のようにて、かわらせたまうことそうらわず。世、かくれなきことなれば、きかせたまいおうてそうろうらん。浄土宗の義、みなかわりておわしましおうてそうろうひとびとも、ただ聖人の御弟子にてそうらえども、ようように、義をもいいかえなんどして、身もまどい、ひとをもまどわしおうてそうろうめり。あさましきことにてそうろうなり。京にも、おおくまどいおうてそうろうめり。まして、いなかは、さこそそうろうらめと、こころにくくもそうらわず。なにごとも、もうしつくしがとうそうろう。またまた、もうしそうろうべし。
(四) 善知識をおろかにおもい、師をそしるものをば、謗法のものともうすなり。親をそしるものをば、五逆のものともうすなり。同座をせざれとそうろうなり。されば、きたのこおりにそうらいし善証坊は、親をのり、善信をようようにそしりそうらいしかば、ちかづきむつまじくおもいそうらわで、ちかづけずそうらいき。明法の御坊の往生のことをききながら、そのあとをおろかにもせんひとびとは、その同朋にあらずそうろうべし。無明のさけにようたるひとに、いよいよ、よいをすすめ、三毒を、ひさしくこのみくうひとに、いよいよ毒をゆるして、このめともうしおうてそうろうらん。不便のことにそうろう。無明のさけにようたるかなしみ、三毒をこのみくうて、いまだ毒もうせはてず、無明のよいも、いまださめやらぬ身にて、おわしましおうてそうろうぞかし。よくよく、御こころえられそうろうべし。なにごとも、もうしつくしがたくそうろう。またまたもうすべし。あなかしこ、あなかしこ。
