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(一四) 四月七日の御ふみ、五月二十六日たしかにたしかにみ候いぬ。さては、おおせられたる事、信の一念、行の一念、ふたつなれども、信をはなれたる行もなし、行の一念をはなれたる信の一念もなし。そのゆえは、行と申すは、本願の名号をひとこえとなえておうじょうすと申すことをききて、ひとこえをもとなえ、もしは十念をもせんは行なり。この御ちかいをききてうたがうこころのすこしもなきを信の一念と申せば、信と行とふたつときけども、行をひとこえするとききてうたがわねば、行をはなれたる信はなしとききて候う。又、信はなれたる行なしとおぼしめすべく候う。これみな、みだの御ちかいと申すことをこころうべし。行と信とは御ちかいを申すなり。あなかしこ、あなかしこ。
いのち候わば、かならずかならずのぼらせ給うべく候う。
五月二十八日 (花押)
覚信御房御返事
専信坊、京ちかくなられて候うこそ、たのもしゅうおぼえ候え。又、御こころざしのぜに三百文、たしかにたしかにかしこまりて、たまわりて候う。
建長八歳 丙辰 五月二十八日 親鸞聖人御返事
