巻次 - 732頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 性信房 御返事 なおなお、よくよく念仏者達の信心は一定とそうらいしことは、みな御そらごとどもにてそうらいけり。これほどに第十八の本願をすてまいらせおうてそうろう人々の御ことばを、たのみまいらせてとしごろそうらいけるこそ、あさましゅうそうろう。このふみを、かくさるべきことならねば、よくよく人々にみせもうしたまうべし。(三) 一 諸仏称名の願ともうし────『親鸞聖人御消息集(広本)』(一八)と同じ。(四) 一 武蔵よりとて、しむの入道どのともうす人と、正念房ともうす人の、王番にのぼらせたまいてそうろうとて、おわしましてそうろう。みまいらせてそうろう。御念仏の御こころざしおわしますとそうらえば、ことにうれしゅう、めでとうおぼえそうろう。御すすめとそうろう。かえすがえすうれしゅうあわれにそうろう。なおなお、よくよくすすめまいらせて、信心かわらぬ様に人々にもうさせたまうべし。如来の御ちかいのうえに、釈尊の御ことなり。また、十方恒沙の諸仏の御証誠なり。信心はかわらじとおもいそうらえども、様々にかわりあわせたまいてそうろうこと、ことになげきおもいそうろう。よくよくすすめまいらせたまうべくそうろう。あなかしこ、あなかしこ。九月七日 親鸞性信御房 紙面画像を印刷 前のページ p732 次のページ 初版p598・599へ このページの先頭に戻る