巻次 巻下 81頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 と難し。故に自然の三塗無量の苦悩有り。其の中に展転して世世累劫に出ずる期有ること無し。解脱を得難し。痛言うべからず。是れを五つの大悪、五つの痛、五つの焼とす。勤苦是くの如し。譬えば大火の、人の身を焚焼するが如し。人、能く中にして心を一つにし意を制し、身を端しくし念を正しくし、言行相副い、作す所、誠を至す。語る所、語の如く、心口転ぜずして、独り諸の善を作りて衆悪を為らざれば、身独り度脱して、其の福徳・度世・上天・泥洹の道を獲。是れを五つの大善とするなり。」 仏、弥勒に告げたまわく、「吾、汝等に語る。是の世の五悪、勤苦、此くの若し。五痛、五焼、展転して相生ず。但し衆悪を作して善本を修せず。皆悉く自然に諸の悪趣に入る。或いは其の今世に、先ず殃病を被りて、死を求むるに得ず。生を求むるに得ず。罪悪の招く所、衆に示して之を見せしむ。身死して行に随いて三悪道に入りて、苦毒無量なり。自ら相燋然す。其の久しくして後、共に怨結を 漢文 世累劫。無有出期。難得解脱。痛不可言。是為五大悪◦五痛五焼。勤苦如是。譬如大火◦焚焼人身。人能於中。一心制意。端身正念。言行相副。所作至誠。所語如語。心口不転。独作諸善。不為衆悪者。身独度脱。獲其福徳◦度世上天◦泥洹之道。是為五大善也。仏告弥勒。吾語汝等。是世五悪。勤苦若此。五痛五焼。展転相生。但作衆悪。不修善本。皆悉自然。入諸悪趣。或其今世。先被殃病。求死不得。求生不得。罪悪所招。示衆見之。身死随行。入三悪道。苦毒無量。自相燋然。至其久後◦共作怨結。従小 紙面画像を印刷 前のページ p81 次のページ 初版p75・76へ このページの先頭に戻る